人の思考はあてにならない。

人間は自分が知り得る知識でしか物事を判断できず、それを表に出した意見や感想というのはあまりにも曖昧で無責任な物である。ここから導き出せる答えは、客観的な事象しか真に信じられる物は無いという事だ。私は幾多もの感情を持ち、あなた達も沢山の感情を持ち、それを表現しあって私達は生きている。しかし、それはあくまで主観に過ぎない。もしあなたが何かを変えたい、問題を解決したい、と考えていたら、主観に惑わされるな。いつでも私達には客観的に見て正しい”論理”が付いて回っている。漠然とした不安に流されるな。正しさを追求すれば、確実に私達の問題は解決する。ただし、常に自分の正しさを”疑う”精神が無ければ、それは独善に過ぎず、最大の効果を発揮しないだろう。求めるのは正しく客観的な論理であり、自任や自信ではない。

さらに正しさは一つだけではない。この世には求められない真理もある。漠然的な答えを求める時は、人それぞれの中に真理が生まれ、人それぞれの中に進むべき方向が出来る。正しさというのは一つだけではなく、そして窮屈な物では無い。それを追い求める事自体に意味があり、自分の生き方を楽にしてくれる物なのだ。