超正常刺激

とても面白い話がある。

超正常刺激についてだ。これは、動物が本能の働きによって虚像にすら惹かれてしまうという話だ。

つまり、実際には美人のお姉さんが居なかったとしても、そういったポスターに興奮してしまうということだ。

なぜだろうか。私たちは理性をもって行動しているはずなのに、いつの間にか本能が巨大化する時がある。それも、まるで理性が働いているかのように。

それは、パソコンを利用している時だ。

私たちはこのデジタル世代の最悪なデメリットに直面している。

 

簡潔に述べよう。私たちはスマホ、パソコンあらゆる電子機器を使えば使うほど馬鹿になる。それも簡単な話である。私たちはそもそも電子機器なんて便利で高性能なものに脳が適応していないからだ。

パソコンを利用しているとき、何をする?TwitterAmazon primeYouTube、etc

なんでもいい。私たちはただ生産的なものだけの為にスマホを利用しているのか?違う。脳みそが興奮して、快楽を得て、もっと欲しくなる情報や面白いものに利用しているだろう。その状態こそが超正常刺激なのだ。

虚像に対して本能が正常に働いてしまう。しかも強烈に持続的に。ネットなんて開きっぱなしにしてればずっと見ていられる。その時の脳みそは常にアドレナリンが分泌している。つまり、常に交感神経が活発になるのだ。交感神経が活発になるということは、常にストレスといわれるものが生産されていく。

ストレスは悪いものじゃない。生活を豊かに、楽しく、実りあるものにしてくれるものだ。しかし、時にそれが”慢性的”になると事態は一変する。”適切”な交感神経の働きによって得られる達成感や満足感は、”慢性的”な交感神経の働きによって脳みそを窮屈に酷使し始める。ホルモン多量分泌という異常事態に脳みそが慣れてしまうと、次は”幸せ”を奪い始めていくのだ。行動力、思考力、集中力、安心感、幸福感、満足感、達成感、充実感、パソコン利用時間と共に全てを下げていく。

 

だが安心してほしい。この解決方法が一つだけある。

それは、電子機器を意識的に減らすことだ。利用時間、そもそもの台数、視界に入れない、アプリを消す。これだけで、電子機器における最悪のデメリットを減らすことができる。0にする必要はない。100から80にすればいいのだ。これだけでいつも以上の行動力を”無意識に”手にすることができるだろう。

 

電子機器という最強の武器を知るためには、脆さも知らなければならない。