無知

性善説という概念があるが、私はそれに近しいものを持っている。

なぜなら、人間は悪いと思う事をしないと考えているからだ。(人の嫌悪感に快楽を感じてしまうサイコパスは除く)

その理由は己に利益が無いから。人間はより効率的に、より楽をして生きようとする性質があると考えている。つまり、”悪いと認識している事”をするメリットが何も無いのだ。

よって、客観的に見た時に”悪や酷”だと感じる行動は、その人にとってはその悪い行動を取る事によって生じるデメリットよりもメリットの方が大きい場合か、そもそも悪いと認識していない可能性がある。(あるいは悪いとは感じているがその認識が薄く行動に移してしまったか。 )

分かりやすいのが、イジメである。

虐められている側はとてつもない苦痛を味わっているが、虐めている側は「何が悪いの?」という風にキョトンとしている場合が多い。

無知によって発生する悪はこの世の中の大半を占めるのではないだろうか。