世の中にはいくつものルールがある。これらのルールの中には、守らなくても罰せられないものがある。歩行者が赤信号を無視したところで、罰せられる確率など無いに等しいだろう。しかし、軽度なルール違反なのだ。このような事象は様々な所で起こる。人間関係で例えるなら、いじり。コミュニケーションにおいて、人を傷付けるというのはマナー違反とされる。しかし、いじりは軽度に人を傷付けるため見過ごされる。そこをわざわざ指摘する人はあまり居ない。つまり、この世の中のルールはかなり曖昧なのだ。当人らの利害や立場の違いなどによって、ルールを守らなかったときに罰せられるか罰せられないかが決まる。人を車で轢き殺したとしても同じことが言える。戦争というほぼ無法の大義名分があれば良いのだ。ルールは時と場合によって変わるし、それに伴って罰の重さや有無も変わる。ルールはあくまで守る側の人間がそれを守るかどうかを決めてから守るものであって、必ずしも守らなければならないものではないからだ。しかし、ルールを破るということは、それに伴うデメリットがあるというのは分かるだろう。つまり、守る側の人間は、そのデメリットとメリットを見比べて守るかどうかを決めているのだ。守る側が死守したいことがあれば守るだろうし、どうでもいいことなら守らないだろう。

 

ただ、基本的にはルールは守ろう。なぜなら、大抵の場合がメリットよりもデメリットの方が多いからだ。今まで生きてきた人達が作ったルールなのだから、もし守らなかった場合、自分が全く想定していないデメリットに出くわす可能性がある。それすら経験にかえるならいいのだが、死んだら元も子もない。ルールは守ろう。以上。